抗生物質の適正使用について

  • 2019.07.23 Tuesday
  • 21:51

 抗生物質が効かない薬剤耐性菌(AMR)の増加が世界中で問題となっています。対策を講じなければ、2050年には世界で1000万人の薬剤耐性菌が原因での死亡が想定され、がんによる死亡者数を超えるとも言われています。

 薬剤耐性菌が増える原因の一つが、抗生物質の使いすぎです。菌も生き物ですので、抗生物質にやられないように強い菌に変化しようとします。また、投与した抗生物質が効果のある菌がいなくなると、生き残った抗生物質が効かない菌が、留守をねらって増殖し仲間を増やします。

 

出典:AMR臨床リファレンスセンターホームページ

 

 抗生物質を使用する時は、必要最低限の菌に効果のある薬を、十分な量と期間、投与しなければいけません。幅広い菌に効果のある抗生物質でも効かない菌はあるので、その少数の耐性菌が増えて、次回は同じ薬が効かなくなる可能性がでてきます。また、抗生物質の量と期間が足りないと、少ない量と短い期間でもやられてしまう菌だけがいなくなり、薬の効きにくい強い菌だけが生き残って増えることになります。

 

 当院では、感染症が疑われる患者さんの背景(基礎疾患や周囲での流行状況)、経過、丁寧な診察を通じて、一人一人抗菌薬が必要かを含めた治療方法を決めるよう真剣に考えています。

 

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< July 2019 >>

selected entries

archives

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM